車いすでWebクリエーター検定受験
Webクリエーター検定(中やん・ななちゃん合格!)
2003年1月19日(日)曇りとっても寒い日
Webクリエーター検定試験が行われた。この検定試験は日本中の各地で開催されているものだろうが、身体に障害を持っている人にとっては、試験会場に車椅子で入れるか?机の高さは入力に支障が無いかなど、受験を考える前に心配になることが多い。
今回は「名古屋工業専門学校/名古屋デジタルアート専門学校」にお願いして、 ・ユーザー補助機能を使う ・画面音声化ソフトのインストール ・試験問題の代読の3点を、Web利用・技術検定協会から許可を得ての試験となった。
この日は中やん初名鉄でもある。エレベータのない東岡崎駅では、車椅子はどこから乗車できるのだろう。 名古屋方面のホームへは、南口自転車置き場の脇に入口があるようだ。入口から線路を渡るまで少し勾配があるらしい。 豊橋方面へは北口のはずれの道路からホームに上がることになる。
いずれの入口にも駅員さんは常駐していないし、この駅は改札や切符売り場が地下にあるので、車椅子で電車に乗る際は事前に
駅へ連絡をしておく必要がある。
さて、名鉄新名古屋駅に着くと、駅員さんがホームで待っていてくれた。 名鉄新名古屋駅は、ホーム全体がカーブしているので車両によってはホームとの間が広く空いている。降りる駅によっても、乗り込む車両を考えないといけないなぁ。どうりで東岡崎駅では、降りる駅のエレベータ近くの車両に乗せてもらえなかったわけだ。駅員さんは手際良く車椅子をホームへ降ろし、エレベータから出口へと誘導してくれた。
名古屋駅は、名鉄・近鉄・地下鉄・JRが複雑集合している為、名鉄新名古屋駅は車椅子で出入りできる改札口はない。荷物用エレベータから駅長室を通って出入りすることになる。駅長室は駅裏にあり、乗る時は外にあるインターホンで駅員さんを呼んでください、とのこと。外にでてみるとインターホンのドア入口に少し勾配がある。裏通りにしては人通りもあるので、誰かに頼んで押してもらったほうが安全と思う。
かくして無事地上へ脱出!試験会場へと向かう。
■ ウエッブ検定を受けてみて ■
視覚障害者の私がなぜウエッブ検定を?・・・ なあんて思われた方はおられるのではないでしょうか?
これはパソコンを始めて、メール・インターネット・生活の記録や管理などをそれなりに便利に使いこなし、パソコンライフを楽しんでいましたが、そんな私がこれまでのパソコンを学習してきた証として、自己満足のためにHPを作ってみようかと思ったのです。
視覚障害者に使いやすいHPソフトを使えばいいのですが、高額なので手がでません。
そこでhtmlの書き方についてあれこれと検索しているうちに、エディタで手書きでもできることがわかりました。
夢中でやっていますと、いろんなHPに興味を持ち、気に入ったものは、ソースをあけてみるようになりました。
そんなふうにしてHTML形式にしてみました。ブラウザーで聞いてみると、HPらしくなってきました。そしてリンクできた時はおもわず手をたたいて喜んでしまいました。けれど悲しいかな
、タグの書き方はわかっても、見た目のイメージが自分で確認できないのは残念です。
まあ内容はともかく、自分のHPを立ち上げることは達成しました。そんな経験があってか、ウエッブ検定を試みる気持ちになったのです。けれどやはり視覚障害者にとっては、いささか無理がありました。
無制限に家では時間をきにせずやってきたのに、試験はそんなわけにはいきません。
問題は総て読んでいただかなくてはなりません。
マウスは使えませんから、総てキー入力です。
パソコンの音声だけを頼りにしていますので、なんども聞き直していたのでは大変です。
一度で内容をと文章の場所を把握しておかなければ、タグを入れる際にとまどってしまいます。
迷って探している内に、何をやってるのかわからなくなり、タグの種類とスペルまでもが、こんがらがってしまいます。
あせればあせるほどパニック状態になってしまうのです。
視覚障害者は、総てが頭の中でイメージですから、一般の人のようにできばえを確認しながら進めることができません。
解答はフロッピーディスクで、そこに解答していきます。これも前もって練習しないと、試験会場で初めての私には手間取ってしまいました。
またタスクの切り替えなども結構大変でした。
試験は規定問題と自由問題とがありましたが規定の時間ではとてもこなせません。
ウエッブの試験はやはり視覚がかなり必要で、画像などは全くわかりません。
視覚障害者には一般の試験条件ではかなりきついような気がしました。
けれど試験を受けるにあたってHTMLのポイントなど感心がもてたことは、これからHPの更新するにはプラスになることでしょう。
LastUpdate 09/09/07-07:21