日本人、外国人
新型コロナに関し、ちょっと気になるニュースがありました。変異種の発見を受け、出入国緩和規制を一時停止するというものです。気になったのは変異種のことでも出入国の規制緩和のことでもありません。「外国人の入国を原則拒否する」という記事の部分です。この文章から、「日本人」なら入国できるということになるのですが、ここでいう「外国人」「日本人」とはどういう意味なのでしょう。
日本で生まれ、日本で育った人を日本人だとするなら、外国で生まれ、外国教育を受けた日本人はどうなるのでしょう。中には日本語が上手ではない人もいるでしょう。また日本国籍を持っている人だとしても、生まれも育ちも外国という人もいます。両親のうちのどちらかが日本人という場合はどうでしょう。見かけは「外国人」であっても、日本語しかしゃべられない人もいれば、逆に、いかにも「日本人」といった風貌であるにもかかわらず、日本語をしゃべることのできない人もいるでしょう。最近はスポーツ界で活躍する人の中に、そうした人たちをみかけます。また日本で生まれ育って研究のために海外へ渡り、その国の国籍を取得している人もいます。しかもノーベル賞受賞者もいます。
日本人とか外国人といった区別に、どれだけの意味があるのか分からなくなってきそうです。