電気仕掛けの仕事人は、
身体に障害を持つ人を含む
自営業者の集まりです。
電気仕掛けの仕事人(代表・(故)吉本朋子)は2002年6月1日、視覚障害者のパソコン初心者向け教材「しゃべるパソコン講座」を、CD・カセットテープ・点字テキスト・墨字テキストで発売した。
この「しゃべるパソコン講座」は2002年1月5日より愛知県岡崎市一帯をエリアとするFMおかざきで放送中。ラジオを聞きながらパソコンを操作し覚えていくという構成になっている。後半のゲストコーナーでは、視覚障害を持つ方たちが日常生活の中でどのようにパソコンを使っているかなど、パソコンの様々な活用方法が紹介されている。
視覚障害者向けのパソコン教材は市販されているものが少なく、電波の届かないエリアの方から要望が多かったため、今回の発売に至った。
従来は点訳や朗読に頼って入手していた日常生活情報が、インターネットとパソコンの普及により、目が見えない人たちにもやりとりが容易になってきた。市販のパソコンに画面音声化ソフトをインストールすれば、画面上の情報を自由に読むことが出来る。また、打ったキーを読み上げてくれるので、手紙やメールで点字を読めない人との交流もできる。マウスの代わりとなる、いくつかのキーの位置さえ覚えればパソコンは使うことができるのだ。
とはいえ、視覚に障害を持つ方がパソコンの操作を習う教室や教材はあまりにも少ない。ならば「自分達で作ろう!」と、生まれつき目が見えない吉本氏自身が、「聞いてわかりやすい」テキストに書き下ろしたものが、この講座の元原稿になっている。
例えばWindowsの終了では
「まず、ウインドウズキーを押します。ウインドウズキーは一番下の段の左から2つ目にあります。そうすると「スタートボタン」という音声が聴こえてきます。そうしたら、上下矢印キーを使って「ウインドウズの終了ぴっぴっぴU」という音がするまで移動してください。」と、キーの位置や操作手順をわかりやすく説明し、その後に実際の操作にしたがってパソコンの音声が流れるというもの。CDやカセットテープを聞きながら何度でも繰り返し復習が出来る。
今後、インターネット編・WindowsXP編も企画中。
視覚に障害を持つ方も、日本語が読めない外国人の方も、こうした便利な道具を活用して自分の欲しい情報を手に入れて貰いたい。
Windows98基礎編(2000Reader) |
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Vol.1 | 1.パソコンってどんなもの? 2.パソコンの世界をのぞいてみよう! 3.スタートメニューを使ってみよう! 4.キーボードに慣れよう |
Vol.2 |
1.メモ帳を使って文字を入力してみよう! 2.簡単な文章を書いてみよう! 3.フロッピーの手紙を読んでみよう! 4.コピーとペーストをしてみよう! |
Vol.3 |
1.ショートカットキーを使ってみよう! 2.フロッピーへの保存 3.墨字の印刷物を読んでみよう! 4.墨字の印刷物を読んでみよう! |
・カセットテープ3巻組 または、・オーディオCD3枚組 |
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インターネット基礎編(2000Reader) |
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Vol.4 |
1.インターネットの世界をのぞいてみよう 2.欲しい情報を検索してみよう! 3.FMおかざきへメッセージを送ってみよう! 4.ファイルをダウンロードしてみよう! 5.MIDIファイルを聴いてみよう! |
Vol.5 |
1.メールソフトをダウンロードしよう! 2.メールを送信してみよう! 3.メールの送受信をしてみよう! 4.アドレス帳を使ってみよう! 5.メールを転送してみよう |
Vol.6 |
1.自分でハガキを作ってみよう! 2.宛名印刷をしてみよう 3.ハガキの裏面印刷をしてみよう! |
・カセットテープ3巻組 または、・オーディオCD3枚組 |
2002.10.23/waki